教育課程

Education

本学環では、社会における実際の課題解決型プロジェクトを博士課程における研究対象として設定し、実践と学術の往還を通じて変革を生み出す「プロセス知」を創出します。

社会人学生が仕事と学修を両立しやすいよう、授業の一部ではオンデマンド配信を活用するとともに、演習や研究指導においてはWeb会議システムを利用したオンライン対応を行うなど、柔軟な学習環境を整備しています。

学びの3つの柱

実践知と学術知を往還しながら、課題設定から実践、理論化・発信へと進み、得られたプロセス知を次の変革にもつなげられる博士人材を育成します。

01

課題設定

社会課題と先行研究の理解を深め、分野横断的な基礎知識の修得を通じて、問題の本質を明らかにします。

02

協働・実装

プロジェクトマネジメントの知識体系を土台に、現場の関係者と協働し、プロジェクトを計画・運営・実装し、データを収集・分析します。

03

理論化・発信

実践から得た知見をプロセス知として整理し、博士論文を執筆、社会に広く発信します。

プロジェクト構想から
学位取得までの流れ

入学前サポートからD1・D2まで、学生自身が社会や地域の現場で取り組むプロジェクトの実践を軸に段階的に学びを深め、D3ではそれまでの実践をもとに博士論文を執筆します。

学位取得までの流れの図

プロジェクト報告会とは…

D2修了時に、研究課題に設定したプロジェクトの課題設定から実践の過程、得られた成果等について報告します。
プロジェクトマネジメントの知識体系に関する修得度合いのみならず、プロセス知の理論化につながる要素を抽出できているかについて評価します。

プロジェクト論文とは…

実践プロジェクトを通して、変革が生まれるプロセスの仕組みと条件を学術的に解明する研究です。個別の現場で得られた経験を、他の地域や組織でも活用可能な形へ整理します。

プロジェクト支援チームによる
伴走支援

主指導教員・副指導教員に加え、PMP®(Project Management Professional)の資格を有するPMコーディネーターによるプロジェクト支援チームを組織し、月1回の定期レビュー等を通じて、実務で活かせるプロジェクトマネジメント力と学術研究としての妥当性を支えます。

プロジェクト支援チーム

  • 月1回定期レビュー
  • 半期に1回中間レビュー
  • プロジェクト報告会

主指導教員 1名

  • 先行研究の整理を助言
  • 学術的妥当性の確保
  • 研究倫理・ルール遵守の指導

副指導教員 1名

  • 主指導とは異なる分野
  • 研究の幅を広げる
  • 関連分野の基礎を指導

PMコーディネーター 1名以上

Project Management Professional (PMP)® 資格教員

授業担当、進学希望者と主指導教員候補のマッチング支援などを含め、
テーマ設定から終結までプロジェクトを円滑に進めるための総合的な伴走支援

外部(受入機関)実務家、UA等

  • 必要に応じて加わる

PMI日本支部との連携協定に
基づいた教育支援体制を構築

愛媛大学は世界最大のプロジェクトマネジメント専門機関であるPMI®の日本支部と教育・研究に関する連携協定を締結しており、本学環を基盤として、人材育成等に取り組むこととしています。
PMI日本支部会員の中から、必要に応じて学生の専門性に対応した外部有識者がプロジェクト作業チームに参加することで、教育支援体制の充実を図ります。

授業科目の概要

世界で広く活用される知識体系
PMBOK®に基づきプロジェクト
マネジメントを学ぶ

【学環共通科目】プロジェクトマネジメント特論

あらゆる業界において不可欠となっているプロジェクトマネジメントの基礎知識および考え方を、米国の非営利団体であるPMI(Project Management Institute)の策定しているプロジェクトマネジメントの知識体系「PMBOK®(Project Management Body of Knowledge)」を基盤として、プロジェクトの立ち上げから終結に至るまでの一連のマネジメントプロセス、原則、パフォーマンス領域、チーム形成やリーダーシップについて体系的に学修します。

社会人学生の履修負担に配慮し、講義部分についてはオンデマンド配信を活用しています。受講者は自身の勤務状況等に応じて学習を進めることができ、反復視聴による理解の深化も可能です。

プロジェクトの実践を通して
プロセス知を抽出する

【学環専門科目】プロジェクト演習

学生が社会の現場をフィールドとして設定し、実際の社会課題を対象とした課題解決型プロジェクトに取り組みます。企画立案から実行、成果評価及び提言に至るまでの一連のプロセスを、プロジェクトマネジメントを手法として用いて、一貫して実践します。

プロジェクト支援チームによる定期レビューは、学生と教員の合意に基づき、対面に加えてWeb会議システムを活用したオンラインでも実施し、遠隔地に居住する社会人学生でも継続的な指導を受けられる体制を整えています。

『プロジェクトマネジメント特論』及び『プロジェクト演習』を履修することで、
PMI®の認定する国際資格であるPMP®の受験要件のひとつ
『35時間以上のプロジェクトマネジメント教育の受講』を満たすことができます。

修了要件

本課程に3年以上在籍し、学環共通科目「プロジェクトマネジメント特論」(必修)2単位、及び学環専門科目「プロジェクト演習」(必修)12 単位の合計14 単位を修得し、かつ必要な研究指導を受けた上、博士論文を提出して、審査及び最終試験に合格すること。

取得できる学位の名称

学位 博士(学術)
主たる学位の分野 工学・理学・農学・保健衛生学関係